四国八十八ヶ所は、日本の一つの島にある88の仏教寺院を巡る巡礼です。

巡礼ルートにもよりますが(決まったルートや順番はありません)、徒歩巡礼者が88の寺院すべてに巡礼するには、1,200~1,400kmの距離を歩く必要があります。
伝説によれば、 9世紀に四国一の富豪、衛門三郎の家にみすぼらし身なりの僧侶が現れて托鉢をしようとしました。衛門はそれを拒み、巡礼者の鉢を壊して追い払いました。その後、衛門の8人の息子は次々と病気になり、亡くなりました。衛門は空海(日本の仏教界で最も有名な人物)こそが、実は侮辱された巡礼者だったという事実に気が付きました!そこで衛門は許しを乞うために出発しました。彼は時計回りに20回四国巡礼をしましたが無駄で、その後逆回りをしました。ついに彼は疲れ果てて倒れてしまいますが、死の床に空海が現れて赦しを与えました。衛門は最初の遍路とみなされています。彼の経験から、逆番号順に巡礼をする逆打ちは、「ご利益」があると信じる人もいます!
いわゆる「スティーブ先生」がブリスベンの暑さの中でトレーニング中 12月23日
歩いて巡礼する人は「エライ」と呼ばれることがありますが、これは大まかに訳すと「あなたがしていることは素晴らしい」という意味になります。皮肉なことに、これは「疲れた/疲れ果てた」という意味にもなります。現在、大多数の巡礼者は、車、バス、電車、自転車を使って 88 の寺院を巡るルートを「近道」しています。全行程をそういった助けなしで歩く人はほとんどいません。
私が四国八十八ヶ所を初めて知ったのは、2003年(盲目の猫ソフィーに出会うずっと前)に、「日本の裏道」という団体ウォーキングツアーに参加していたときでした(夜の宿泊先に到着すると、私たちのグループ向けの看板には「日本のバックロード」と書かれていたことがよくありました)。
京都と飛鳥(日本の古代の皇都)周辺の古い巡礼路を歩いて、それ以来ずっと私の中に残っている情熱が燃え上がった…四国を歩く外国人遍路になることが、死ぬまでにやりたいことリストの一番の項目になりました。
そこで私が「@ 60 IN 60」と呼ぶ計画が考案されました。
私の目標は、2024年7月の60歳の誕生日に、オーストラリアのブリスベンから日本に旅行し、四国88ヶ所の寺院を巡るということになりました。最も暑くて厳しい条件の中でも、可能な限り巡礼ルートを徒歩で巡り、60日後にオーストラリアに戻るというものです。つまり巡礼の1日1日が、私が地球上で過ごした1年に相当するというものです。
以下は私の物語です。自分の中にある東洋の心との調和を探求しようとしている西洋生まれの男について…


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